Systematic Synthetic Phonics Programといえるための条件

一度きちんと調べないといけないと思っていたのですが、どのようなプログラムが
Systematic システマティック 体系的
Synthetic シンセティック 合成
フォニックスプログラムといえるのか。
調べてみました。

イギリスの教育省のホームページにcore-criteriaとしてちゃんとあがっていますね。

https://www.gov.uk/government/publications/phonics-teaching-materials-core-criteria-and-self-assessment

11項目あがっていますので、要点を書きますと(誤訳あったらすみません)、

1.文字と音の関係を順を追って教えている。ブレンディングとセグメンティングを教えている。
2.5才のこどもでも使用可能なプログラムである。
3.簡単なものから複雑なものへと毎日順を追って学んでいける。
4.テストで理解度がチェックできる。
5.いろんな生徒に対応できるようにマルチセンサリーである。
6.音素の知識を使って左から右にブレンドして読んで行けば単語が読めることがわかるようなシステムになっている。
7.6とは逆に単語から音素がわかるようなシステムになっている。
8.最初に読み書きするときは、フォニックスの知識をあてはめやすいものとする。
9.よく使う単語で規則的でない単語について、規則的でないことをきちんと教える。
10.フォニックスを教えている間は、不規則な単語についてはきちんと説明する。
11.フォニックスの知識で読みやすい本で読む練習をすることによって自信をもたせる。

ジョリーフォニックスのことだ・・・あたりまえだけど(笑)。

そして、この要件にあてはまったプログラムが、
https://www.gov.uk/choose-a-phonics-programme
に紹介のある、
Full programmes:
•Floppy’s Phonics Sounds and Letters: Oxford University
•Jolly Learning
•Letterland International Ltd
•Letters & Sounds: DfE
•Phonics Bug: Pearson
•Phonics International: Debbie Hepplewhite
•Read Write Inc: Oxford University Press
•Sound Discovery: Synthetic Phonics Ltd
•Sounds-Write: Sounds-Write Ltd
•Tap Tap Bat System: Justin Majzub (available late June/early July 2014)

ということになります。
さっきの要点からみると、「シンセティック」ももちろん重要ですが、「システマティック」の方が重要な気がしますよね。
このような点から日本の教科書を見ると、フォニックスにほとんど配慮のない構成になっていることがわかると思います。重要な単語や頻度の高い単語にはトリッキーなものが多いのですが、それらの単語についてきちんと説明して教える、ということはされていないのではないでしょうか。

もし、シンセティックフォニックスを日本の小学校教育にきちんといれるとすると、教科書で使用する単語から色々検討が必要ですね。

小学校英語とフォニックスを研究した論文について

フォニックスについては、日本ではなじみが少ないこともあり、アメリカやイギリスの教育省の資料ばかり探していたのですが、日本でもいろいろ研究されているんですね。
ちょっとグーグルで検索しただけでも、次の通りの論文に会えました。

1)早期英語教育におけるフォニックス導入の可能性 麗澤大学

http://ci.nii.ac.jp/naid/110008462628

2)小学校英語活動における文字指導の試み 上越教育大学

http://www.educ.juen.ac.jp/educ/wp-content/uploads/01.pdf

3)小学校英語における課題を考える 茨城大学

http://center.edu.ibaraki.ac.jp/doc/kiyou/29_2010/12_2010-137-147.pdf

このうち1)の論文では、代表的なフォニックスの一つとして、Jolly Phonicsも研究されています。
残念ながらJolly Grammarはご存じなかったようで、Jolly Phonicsで紹介するルール数がかなり少なくなっていますが。

2)の論文では、アメリカのナショナルリーディングパネルを土台に、フォニックスの分類についても言及されており、日本で有名なmpiフォニックスについては、シンセティックフォニックスプログラムに分類されています。
そっかー。

3)については、この次の論文「小学校英語の課題を考える(2)」を読みたかったのですが、ネット上でみつけられず。
フォニックスの有効性についてどのような結論を出されたのか、気になるところです。

小学校の英語教育の動きも気になりますが、上の方針とは関係なしに、良いものを追求できるのが市井の英語教室の良いところ。ジョリーフォニックス→デコーダブルブックス→ジョリーグラマーで、英語の授業がんばります。

Phonicsでaeiouをどう教えるか

Jolly Grammar1では、Vowel Boxというアクティビティがあって、短母音を練習するのですが、これがなかなか難しい(特にアメリカ発音)!

わたし自身は次のように教えています。
a 発音記号はae アとエの間の音
e 発音記号はe 日本語のエみたいな音
i 発音記号はi イにちょこっっとエが混じっている。
o 発音記号はa お医者さんに喉を見てもらう音
u 発音記号はv(を逆にしたもの) なんか気が付いたときに出る音

a,o,uがアに似ていて、a,e,iがエに似ているので、ややこしいですよね。

YouTubeに上がっているアメリカ発音のaeiouを見てみましょう。

微妙に音が違う・・・。
個人的には、日本人なのでiはイ、eはエ、uはアで許してと思っているのですが、問題はaとoですよね。
ということで、aとoを徹底的に

aを徹底的に・・・。

oを徹底的に・・・。

ふーっ!

わたし自身の参考書はYoutubeではなく、松澤先生の「英語耳」と「単語耳」。
日本語ばっかりしゃべっていると、つい音がずれていくので、単語耳Lv.1は定期的に真似して発音して、音をチューンするようにしています。

Jolly Grammar1 トレーニングのトライアル終了

Jolly Grammar1トレーニングの通し稽古、無事終了しました。
内容たっぷりで、アクティビティもたっぷりなので、かなり時間がかかるかもしれないと思っていましたが、予定していた時間(6時間)内には収まりそうです。

トライアルにつきあってくれた友人の一人は、小学校の先生をしているのですが、今回の内容について、「小学1年生の国語に似ている!」と、言ってました。
こどもの発達具合に合わせた授業・・・ということになると、日本語でも英語でも同じような内容を教えることになるのかなぁ・・・。おもしろいですね。

Jolly Grammar1については、どの程度お伝えするかについて、かなり悩みましたが、ジョリーフォニックスと同じく「日本ではなじみの薄い基礎部分」が多いですので、できるだけ詳しくお伝えするようにしています。
また、こまめにアクティビティをはさんでいますので、実際に生徒がどう学んでいくか、体験していただけると思います。
activity不思議に好評だったディクテーションもたっぷりあります(笑)。

こんな文法があったのか、と思っていただけると思います。5月31日(土)のワークショップだけでも、ぜひご参加ください。
ワークショップ、トレーニングについて詳しい情報は、ジョリーフォニックスのページにあります。

「英語の早期教育・社内公用語は百害あって一利なし」 英語で知力を鍛える

長いタイトル名だー。
たくさんの種類の本を原文で読んでこられた著者ならではの切り口で、「英語教育」について語られています。
重厚な内容の本ですが、著者が伝えたい内容はとっつきやすいので、一気に読むことができました。
社内公用語についてはあまり記載はなく、むしろ「英語の早期教育」に警鐘をならしている本でした。

「母国語も身につけていないうちに英語を教えるというのは、ふつうの状況においてはきわめて危ういことなのです。」
どう危ういのかというと
「民主党の政治家たちによくみられる世界市民という国際版ホームレスを生み出すようなものだからです。」
ううっ、きつい・・・。

以前、「英語教育、迫り来る破綻」を読んだときにも思ったことですが、
http://www.mamiec.com/blog/archives/3580
結局は英語教育も、「教育」についてどう考えるかということだと思います。
こどもたちの健やかな成長のために、どのように知力をつけていくか。
その中で、英語をどのように位置づけていくのか。

この点、著者は
「英語の勉強は知力を鍛えるという、じつに重大な意味を有している」
と記載されておられます。
けれども、
「小学校英語は課外と位置付けるべし」。
今の小学校英語の授業では、「文法などにはあまりかまわず、リスニングとスピーキングを中心にして英語に慣れること」を中心にしているが、今のようなアプローチでは、「知力を育むことは望めない」とおっしゃっています。

じゃあ、英語教育はどうしていけばいいのか。
「なによりも「読み書き」を優先すべきである、ということに尽きます」
とのこと。
はい。大賛成です。フォニックス・文法推進派としては、とても嬉しい。
(注:ちなみに大阪市教育振興基本計画ではフォニックスを「音声指導」と位置付けていますが、違いますー。フォニックスは読み書きのためのプログラムです。http://www.city.osaka.lg.jp/kyoiku/page/0000209049.html
大阪市、ちゃんと読み書きにつながるフォニックス指導をしているのかな・・・。)

内容についてずいぶん紹介してしまいましたが、これ以外にも英語学習者にとってヒントになる内容がいっぱいです。
帯にもありますが、「親、教師必読」の本ですよ!

Jolly Readers ジョリーリーダーズ Jolly Learning社のデコーダブルブックスです。

このブログでいろいろな本を紹介していますが、Jolly Readersについてはあまり紹介していなかったような・・・。

Jolly PhonicsやJolly Grammarを教えていると、Jolly Readersの意図(笑)がよくわかってきますので、ちょっと紹介しますね。

まずは、The Wind and the Sun
WindSun
北風と太陽のお話ですね。
Jolly Phonicsで”w”の音を教えるときに重宝します。
実は、生徒の中で北風と太陽の話を知らない子がいて、びっくりしたことがありました。
そういうときにも便利です。

Star and Fish
starfish
これはJolly Grammar1で出てくるCompound Wordsを教えるときに便利。
Compund Wordsというのは例えば、toothbrushのように、tooth(歯)とbrush(ブラシ)がくっついて一語toothbrush(歯ブラシ)になっているような単語のこと。
さすが本場の国語(英語)のテキスト。
こんな風に単語を丁寧に教えていっているんですね。

A Shoal of Fish
Shoal
これはJolly Grammar3で出てくるCollective Nounsという名詞を勉強するのによい本。
Collective Nounsというのはグループをあらわす名詞です。
例えば、a bunch of grapes(ぶどう一房)のように。
Jolly Grammar3なので、学ぶ名詞も高度な概念のものになります。この概念を知ったときは、やはり、英語の数への執着(笑)に恐れ入りました。

Animal Chatter
animalchatter
これは、鳴き声を学ぶのと、記号の使い方(ダブルクオーテーション、カンマ、ピリオド、エクスクラメーション)を学ぶのに便利です。文が韻をふんでいるので、この本を読むときには、まねして韻をふんだ文を作文してもらったりしています。

Jolly ReadersはJolly Phonics Extraというのを購入するとセットの中に入っています。しかも音声ペンつき。
アマゾンでバラでも売っているようですね。

Asahi Weekly 再開

10年ぶり?にAsahi Weeklyの購読を再開しました。
大学生のときから、ずーっとMainichi Weekly やAsahi Weeklyなどの週刊英字新聞(英和新聞?)をとっていたのですが、TIMEを読むようになってから購読をストップしていました。
MamiECの教室にも中学生以上の生徒が増えてきたので、教室用に購読を再開することにしました。

紙面構成はかなり変わっていますが、The Greenville StoryやAnnie’s Mailboxなど、変わらず連載を続けているものも。Snoopyの漫画も健在。懐かしかったです。

最近は音声が充実していて、
http://www.asahi.com/english/weekly/で、すぐ聞けるんですね。
前に購読していた時は、電話をかけて聞くか別売CDを買わないといけなかったような気がするんだけれど・・・。

古くなった新聞については、お気に入りの記事を切り取ってスクラップブックを作ろうと思っています。

Jolly Grammar1 トレーニングのトライアル

この週末は、友人に協力してもらって、ジョリーグラマー1トレーニングのトライアルをしました。
JG1Tr
ジョリーグラマーというのは、ジョリーフォニックスの次のプログラム。
http://jollylearning.co.uk/parent-teacher-guide/
のジョリーグラマーガイドによると、
1年目はJolly Phonics ジョリーフォニックス
2年目はJolly Grammar1 ジョリーグラマー1
を学ぶことになっています。
このジョリーグラマー1について、ジョリーグラマー1紹介のワークショップを5月30日に、ジョリーグラマーの教え方についてのフルトレーニングを6月8日に、クレオ大阪中央にて行う予定をしておりまして、その準備のために、トレーニング予定内容そのままをトライアルということで受けてもらいました。

ジョリーフォニックスを御存知の方は、「こんなフォニックスがあるのか。」と最初びっくりされたと思いますが、わたし自身は、ジョリーグラマーもいろいろうれしい驚きがいっぱいのプログラムだったんですよね。ただ、私はかなりジョリーフォニックス寄りの人なので(笑)、一般の人がどう思うのか、トレーニングを受けてみての感想を聞いてみました。

「グラマーのイメージが違う。」「グラマーを勉強している気がしない。」「おもしろい。」
と言ってもらったのがいちばん嬉しかったかな。

「聞いて書く練習(ディクテーション)はおもしろい。単語を調べる気になる。」とのこと。
ジョリーグラマーでは、毎回スペリング練習とディクテーション練習があるのですが、難しいかなと思っていたディクテーションをおもしろいと言ってもらえたのが、意外でした。

動作がいっぱいある点については、「五感を使って学習するのはいい。ただ、いきなり年齢の上の子にするのは厳しいかも。」とのこと。
うちは、年齢上の子にもしてもらっているよというと、「少人数だったらいけるかもしれないけれども、クラスでするには、嫌がる子がいるんじゃないかなぁ。」とのことでした。

Jolly Grammar1は本来は、小学校低学年用のプログラムなのですが、「中学生にも新鮮でいいかも。」との意見でした。

面白いなと思った感想が、「ジョリーフォニックスより、こっちの方が英語らしい」という感想。
ジョリーフォニックス、特に42のレターサウンドは、日本でいうと、あいうえおの五十音表を学んでいるようなものだから・・・そう感じるのかもしれませんね。

ジョリーフォニックスを学ばずに、ジョリーグラマーを学ぶのは、「ジョリーフォニックスを知っていないと無理じゃないか。」ということでした。日本では「フォニックス学習」よりも「文法学習」の方が断然受け入れられやすいので、まずジョリーグラマーをきっかけに、ジョリーフォニックスにも興味をもってもらえたらと思っていたのですが・・・。ジョリーフォニックスを知らない人に、いきなりジョリーグラマーから誘うのは無理・・・のようです。やっぱり。

来週もトライアルの残りをして、その後最終内容を整えていきます。
トライアルを終えての私の感触としては、ジョリーグラマーのトレーニングもジョリーフォニックス同様、皆さん楽しんで受けてもらえるようになりそうです。

パンツ・マン Captain Underpants

今日は久しぶりに本の紹介。

資料探しにScholasticのサイトに行ったところ、ベストセラーにランクインしていて気になって買ってしまった本です。
http://asia.scholastic.com/

あらすじ

ジョージとハロルドは、いたずら二人組。ふたりはいっしょにキャプテンアンダーパンツという漫画をつくっていて、学校のコピー機でコピーした(ちゃっかり!)手作りコミックを売っていたりしています。いたずらがひどいので、校長先生に目を付けられていますが、校長先生は、なかなかしっぽをつかむことができません。ある日とうとう、校長先生にいたずらの証拠ビデオをとられ、校長の言うことを聞かなければいけないことになってしまいます。二人は、広告に載っていた催眠術をかけることができる指輪を買って、校長に試してみます。効果テキメン!なんと校長は自分をキャプテンアンダーパンツだと思ってしまいます。

感想

普通の教育本には、なかなか載っていない語彙も多くて(笑)、楽しめました。
チャプターブックなので、字が主体となっていますが、すべてのページにイラストがあって、読みやすい。
ジョージとハロルドが作ったコミックブックが載っていて、こどもらしいスペル間違いがいっぱい!フォニックスを教えているものとしてはツボにはまりました。

ちゃんと日本語訳も出ているんですね。パンツ・マンという名前になっています。

http://www.tokuma.jp/kodomonohon/jbookinfo?isbn=9784198637422

スカラスティックには、専用サイトもあります。

http://www.scholastic.com/captainunderpants/

Jolly Phonics Training in Tokyo 5月に東京でトレーニングを行います。

2月の大雪の日、東京でのトレーニングを開催させていただきましたが、その際の出席者の方が、ジョリーフォニックスのトレーニングをホストしてくださることになりました。
開催していただくのは、Learning Hubの本間さま。
日時等はつぎのとおりです。

日時:5月25日午前9時から午後3時
場所:品川区南大井6−17−7 正栄プラザ209号 Learning HUB
参加費:¥8,000
問い合わせ・予約はLearning Hubの本間さま kretzmer△tkf.att.ne.jp(△を@マークに変えてください)にお願いします。

内容は次のとおり
1. Phonics?
フォニックスとは何か
2. Jolly Phonics — Systematic Synthetic Phonics Program
ジョリーフォニックスは、システマティックシンセティックフォニックスプログラム
3. How to teach 42 letter sounds
42のレターサウンドの教え方
4. Tricky words
トリッキーワーズとは
5. Alternative Spellings
オルタナティブスペリング(同じ音で違うつづり)とは
6. Decodable books
デコーダブルブックス(フォニックスの知識で読みやすい本)とは、活用方法

トレーニングを受けてくださった方が、このようにホストしてくださるのは、本当にうれしいです。
ジョリーフォニックスの良さを少しでも多くの人に体験していただけたらと思います。

本来は、「ジョリーフォニックスで英語を教えたい」方向けのトレーニングなのですが、日本では、シンセティックフォニックス自体がなじみがないため、フォニックス初心者の方にもわかりやすいように、アクティビティいっぱいのトレーニングにしています。
過去のトレーニングにも、英語初心者の方に参加いただいた実績がありますので、「フォニックス」や「ジョリーフォニックス」に興味のある方は、お気軽にご参加ください。
この5月25日のトレーニングに関しましては、予約・問い合わせ等すべて本間さまが窓口になりますので、よろしくお願いします。


あと、大阪で、
5月31日にJolly Grammar1のワークショップと先生交流会
6月8日にJolly Grammar1のトレーニング
を行います。
今週末にトレーニングのトライアルを行いますので、参加者の感想をまた投稿させていただきます。