コース設計 今年の課題はJolly Grammar

MamiEC英語教室のコース設計は次のとおり。
http://www.mamiec.com/courses/

Jolly Phonicsの42音を出発点として、英語の力をつけてもらうコース設計になっています。
昨年末からPhonics with Akitaというオリジナルデコーダブルブックスを導入し、
フォニックスで身につけた「音読する力」を活かしながら、中学英語程度の文法も学習できるようにしました。

今年の課題は、Akita以降。
Jolly Grammar 1, Jolly Grammar2は1-36まで丁寧に学習していく予定ですが、並行して使用する教材をきっちりと整えていきたいと思っています。

以前から授業内では、
-Oxford University Press Songbirdsシリーズ
-Oxford University Press Traditional Talesシリーズ
-Penguin Kidsシリーズ
を使ってきました。

これらについて、
どの順番で本を使うか、
どのような事項を学習するか、
Jolly Grammar 3-6の内容をどの程度先取りして教えるか、
等々、整えたいと思っています。
特にきちんと整えたいと思っているのが、「語い」。
語いカードを充実させていかなければ。

また授業のアクセントとして、Jolly Musicのナーサリーライムもどんどん紹介していきたいと思っています。

やること、いっぱいだなー。

子どもが本を読めるようになるには。National Reading Panel Report

どうすれば子どもが(英語の)本を読めるようになるのか。
アメリカの政府の依頼によりNational Reading Panelが行ったリサーチ結果に簡潔に記載されています。

https://www.nichd.nih.gov/research/supported/Pages/nrp.aspx#overview

ポイントとしては次の6つ。訳は超意訳になりますので、詳しくは上記ページを参考にしてください。

1. Phonemic awareness
 音素を知っている。
 ライミングしている(韻を踏む)本を読むのが有効。

2. Phonics
 文字と音の関係を知り、音素をくっつける(ブレンディング)ことができる。

3. Fluency
 速く正確に言葉を認識できるように。何度も音読をするとよい。

4. Guided oral reading
 サポートしてもらいながら、何度も音読をする。

5. Teaching vocabulary words
 知らない単語を教えてもらう。

6. Reading comprehension strategies
 読んだものを理解する。読んだ本の要約が有効。

MamiECでは、1.2をJolly Phonicsを使って、3-6をDecodable BooksやGraded Readersを使って、各授業に落とし込んでいることになります。

National Reading Panelについては、Jolly Phonicsを教え始めた頃にかなりチェックしていたのですが、もう一度初心に戻って見直すと、新たな発見が色々ありますね。

Systematic Synthetic Phonics Program 用語

Jolly Phonicsはシステマティック・シンセティック・フォニックス・プログラムのひとつです。
トレーニングでは、用語についても説明していますが、必須用語について、ちょっとこちらでも紹介しておきます。

Phonemes — カタカナ読みでいくと、フォーニームズ。音素のことです。
英語の音の最小単位、と言われるものです。
この音を文字であらわしたものが、graphemes グラフィームズ。
codesと言われたり、alphabetical codesと言われたりします。Jolly Phonicsでは、letter soundsと言っていますね。

次に大事な用語が、blend。
synthesise-合成-のことです。
panという文字を見て、”パン”と音を発すること。
これが、Synthetic Phonicsのコアスキルのひとつになっています。

コードを知っている+ブレンディングができる→初めて出会う単語でも発音できる。

ということになります。

blendには、二種類あります。
oral blendingとprint blending(←print blendingは私の造語)
p a nという個々の音を耳で聞いてブレンディングする方法がoral blending、
p a nという文字をみて、それをブレンディングして発音する方法がprint blendingです。

print blendingができると、本を声に出して読めることができるようになります。

もうひとつ大事な用語が、segmenting。
ten という音を聞いて、 t e nと分けられること。
これもoral segmentingとprint segmentingがあります。

segmentingができると、聞いた音を文字で書けるようになります。
ただ、laughと聞いて、lafと書いてしまうこともある。
これをphonically plausibleなスペルと言います。
どの時点でphonically plausibleからreal spellingにもっていくか・・・。
これも42音後の課題ですね。

codes(graphemes, letter sounds) – blending(synthesising) – segmenting 最重要用語!ですね。

小学校英語で教える内容

Phonics with Akitaというオリジナル教材を作っていることもあり、
小学校英語の内容について、興味深くチェックしています。

わかりやすいのが、光村図書の次のページ。

小学校3、4年生用がこちら。

http://www.mitsumura-tosho.co.jp/kyokasho/s_eigo/material/book1.html

小学校5,6年生用がこちら。

http://www.mitsumura-tosho.co.jp/kyokasho/s_eigo/material/book2.html

グループごとに語彙を増やしながら、簡単な文を教えていっているのが、よくわかります。
小学校で過去形まで行くそうなので、まだまだ進化するのでしょうが、この基本路線はかわらないんだと思います。

学校英語の動きは、やはりある程度つかんでおかないといけないとは思うのですが、やはり私の教室は、「英語の本を音読すること」を軸にした授業を提供していきたいと思っています。
英語って結局、英語を使って何をするかが大事なんですよね。
そして、何かをするには膨大な英語の資料を読んでいかないといけない。
実際に英語を使う立場にいるのでよくわかります。
ひきつづき、小学校英語の動向も見ながら、「読み」を基本にすえた授業を行っていきたいと思います。

Jolly Phonics勉強会 by JSP研究会関西

Japan Synthetic Phonics研究会(JSP研究会)の関西グループでJolly Phonicsの勉強会を開催します。
偶数月に、次のような議題で開催予定です。
なお、議題については、参加者の方の意見を聞きながら、深めていく予定です。

1. Jolly Phonicsの導入時期、進度 4月14日(金)
2. 42音を教える際の工夫 6月17日(土)
3. 42音後の取り組み 8月10日、11日(予定)
4. Decodable Booksについて 10月
5. Graded Readersについて 12月
6. Jolly Grammarの導入時期 2月
7. 子どもの理解度の把握方法 4月

一回目の勉強会は、クレオ大阪西にて午前9時45分から11時45分まで行います。
http://www.creo-osaka.or.jp/west/access.html
参加費用については、会議室代(2,400円)を参加者で案分する形でご負担いただきたいと思っています。

第一回幹事は植田が行いますので、参加ご希望の方は、4月10日までに、info@mamiec.comまでお申し込みください。
参加お申し込みの際、参加者に質問したい事項や、実践上の悩みなどがありましたら、あらかじめお知らせください。

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以前から勉強会を開催してほしいとお願いしていたのですが、無事JSP研究会にて定期開催してもらえることになりました。
私も積極的に参加し、Jolly Phonicsを教えている方の情報交換の場、研さんの場としていけたらと、思っています。

Jolly Musicの可能性

機会をいただき、小学校でのJolly Musicの授業を見学させていただきました。

そして、とても・・・感動しました。
正直なところ、
「日本でこの光景を見ることができるとは。」
と、思いました。

Jolly Musicについては、コダーイの思想を元に、楽器ではなく「声」で音楽を学んでいくプログラムです。
ナーサリーライム・・・わらべうた・・・を通じて、音の高低、拍、等々を学んでいきます。

Jolly Musicについては、MamiECでは、アクセントとして利用している程度です。
冬休みには、特別講座として一時間のプログラムを組んでみましたが、普段の授業では、あまり活かせていません。

このプログラムを実践するには、まとまった時間が必要なので、ひきつづき特別講座として夏休みや冬休みにJolly Musicを使ってみるほか、普段の英語の授業の中での、効果的な活用方法も探っていきたいと思っています。

「歌うこと」を通じて、音楽も英語も文化も学ぶ・・・。CLILですね。

No Nonsense Phonics Level 2 より進んだコードの学習。

先日の投稿で紹介したと思ったら、イギリスの本屋さんで発注していたNo Nonsense PhonicsのLevel 2が届きました。

今回購入したのはこちら。

Level 2なので、「文」が入っているのかと思ったら、今回も紹介されているのは、「単語」や「句」のみ。

徹底したシンプルさですね。
すごいです。

Level 2で特徴的なのは、Magic eやAlternative Spellingsなどのより進んだコードが紹介されていることです。
でも、実際にSynthetic Phonicsを教えていると、この気持ち・・・わかるんですよね。
何回も何回も、デコーディングとブレンディングの練習は要る、と思うのです。
そして、いわゆる「エイリアンワード」と呼ばれる、実際には存在しない単語を使うのではなく、できるだけ「実際に存在する単語」を使って練習したい・・・。

No Nonsenseという言葉には、その思いが入っているんだと思います。

No Nonsense Phonics 42音後のキャッチアップに。

Jolly Phonicsをグループで教えている場合、やはり個人差が出てきてしまいます。
それでもクラスとしてのペースは保ちたいし、できるだけ42音まで行ってしまいたい。

42音後、42音をどのように復習するかですが、お薦めはNo Nonsense Phonicsというデコーダブルブックスです。

このブログでも何回か紹介していますが、この本の特徴は、デコーダブルブックスの形をとった「テスト」に近いものであること。
じっくりと、
1)デコーディング 単語をコードに分ける
2)ブレンディング 分けたコードをくっつける
を学習することができます。

ただ単に本を読むだけでなく、次のような使い方もできます。

単語を書き出して、音の数だけ下にドットを書いてもらう。
単語を書き出して、ダイグラフの下線を引いてもらう。

こういう作業を加えることで、より「コード」を認識できるようになります。

キャッチアップ、フォローアップのための宿題にも使える、よい教材だと思います。

「やる気」モチベーション

だいぶ認識も変わりつつありますが、大半の日本人にとっては、英語ができなくても、暮らしていけます。
ですので、英語を勉強している大人は多いのかもしれないけれど、使える大人は少ない。
ましてや小さい子どもにとっては、英語ができなくても日々過ごしていけるので、
「英語の必要性」を解いても、不安に陥って勉強するということはなく(笑)、
子ども向けの英語教室は、親が主導のことも多いので、そもそも「やる気」を起こさせるのが一番課題になります。

この点、Jolly Phonicsはいいんですよね。
文字と音の関係をじっくり学んでいき、「英語の本を音読する」ということができる。
ブレンディングさえできれば、ぶつ切り読みですが、デコーダブルブックスを読みながら英語の音を奏でることができるようになります。
「できた!」がやる気につながっていくわけです。

ですので、Jolly Phonicsで必ずチェックしなければいけないのは、「ブレンディング」だと思っています。
そして、きちんとブレンディングするには、「どの文字がどの音かをわかっていること」が大事だと思っています。
ほかにも、「子音をできるだけピュアに発音できる」「母音の音を奏でられる」「子音と母音をくっつけることができる」なども大事。

下剋上受験を読んで、お父さんの工夫に感心し、私もまだまだ工夫をしていかないといけないなぁ、と反省しています。
もっともっと子どもを巻き込みながら授業を進め、「できた」ことが次の「やる気」につながるように。
Jolly Phonicsを教えるためのツールも色々揃えていますが、もっといろんな観点から充実させていきたいなと思います。

下剋上受験 感動!


ドラマ化になったんですね!
下剋上受験、読みました。

MamiECでは主に、小学生向けの英語教室をしていて、生徒の中には中学受験を予定している子どももいます。
奈良県には、東大寺、西大和学園など、超難関校もあるし、中堅どころも多く、受験熱が高いところだと思います。

でも、この本は中学受験を突破するためのノウハウ本では無いと思いました。

-周りが見えないほど一生懸命する
-親子一緒に頑張る
-わからないときに、とことん考え、本質をつかむ

いい加減にすまし、しったかぶりをしたまま、ただ問題を解いて時間を過ごすのではなく、
何をつかまないといけないのか、つかんだ先にはどのようなことができるのか、
取り組み方の姿勢を投げかけてくれているような気がしました。

英語講師をしているので、下剋上受験の中で語られているような経験は日常的にあります。
Jolly Phonicsを教えていてもそう。

どうして、ブレンディングが難しい子と簡単にできる子がいるんだろう。
なぜ、aiはエ・イという二つの音ではなく、一つの音として教えられているんだろう。

考えていくと結局「音素」につきあたります。

そして、
音として読めても理解しないまま読んでいていいのか。
単語として読めていても、文として音の変化が加わるのはどう教えればいいのか。

「語彙」「文法」「プロソディ」につきあたります。

壁に突き当たったときに、深く考え、壁の原因を根本から探す・・・、その姿勢に感動しました。
本の中に「下剋上用クラス」というようなことが書いてありますが、
「わからないことをわかるように手伝える」というそれが一番大事で、
「下剋上用クラス」の担任になれるような英語講師になりたいと思っています。

桜井さんのように、日々の疑問を大切に、精進しなければ。